ここではブログタイトルにあるエコライフについてutaouzeのスタンツ、考え方を記事にしています。説明が多くなるので最初に上記の通り結論から載せておきます。
必要に応じて目次から記事内容をご覧ください。
エコとは
エコの意味
エコライフのエコという言葉にはエコロジーとエコノミーの二つの意味合いがあります。エコロジーは地球にやさしい、環境に配慮した生活を心掛けることで、エコノミーは節電や省エネ、節水などを通じて家計にもプラスになるようにすることです。またそのことは停電や水不足を回避する効果もあります。この二つのエコの実践をしていくことで家計と地球環境にやさしい暮らしをしていきましょう。
エコロジーについて
エコロジーについては奥が深いので別の記事でしっかり語っていきたいと思いますが、歴史的にはギリシャ語のオイコス(Oikos)からきているとされています。これはエコノミーの語源でもあり、家族や家、財産を含み、一家という意味だそうです。
エコロジーはドイツの生物学者エルンスト=へッケルさんが造語として言い出したというのが定説だそうです。そして一般的に私たちが使っているエコロジーという概念に最も近いのがアメリカではじめての女性化学者エレン=スワローさん(1842~1911)の推し進めたエコロジー活動です。残念ながら当時は女性の科学者ということで発言力が弱かったため、広義のエコロジーを体系的に学問として定着できたとはいえず、当時は家政学という範疇に入っています。しかしながら現代に通ずる環境科学の先駆け的な研究、活動は絶賛に値すると思います。エレン=スワローさんについては著書を含めてその研究を探求する人が少なく、今のようにボーダーレスな時代であれば彼女がどのような成果を示してくれたのかが気になります。感銘を受けたのがロバート=クラーク著『エコロジーの誕生 エレン・スワローの生涯』 翻訳 工藤秀明(1994年初刊)です。大学時代、ロバート=クラークさんが著したエレン=スワローさんの伝記を工藤先生の外書購読の講義でほかの学生と一生懸命訳したことを思い出します。工藤先生が最終的に参考文献まで付し翻訳して1994年に出版されました。
工藤先生もそうですが、ケッヘルさんが提唱した自然科学の本来狭い分野としてのエコロジー(生態学)を環境科学として物理学や医学、社会学、経済学などの分野で幅広く取り組む人たちがたくさん出てきています。このブログで扱うのもエレン=スワローさんが提唱した広義のエコロジーです。
エレン=スワローさんって本当にすごいんです。100年以上も前から地球規模の環境破壊が起きると警鐘を鳴らしています。
エコロジーの大切さ
近頃の地球温暖化で様々な気象異常や環境の変化が起きていてエコロジーというのはこれからの生活で最も重要なことになっています。エコライフは単に自己防衛の手段というだけでなく、エコロジー活動をしているという自負をもって暮らすのが生きがいになるよう提案できたらとこのブログを立ち上げました。私のような第二の人生を構築していかねばならない人たちには私と一緒に、またまだ現役で頑張っている人たちには少しでも早くエコライフに取り組んでほしいと思います。SDGsという言葉をご存じでしょうか。Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略でエスディージーズと読み、日本語では「持続可能な開発目標」などと訳されています。最近よくテレビなどでサスティナブルとかサスティナビリティーという言葉をよく聞きますが、この国連の取り組みからきていると思われます。SDGsは長年国連が取り組んでいる地球環境への取り組み目標をまとめたものです。具体的には2015年9月25日国連総会で採択された『「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。』(外務省ホームページより引用 2023年5月29日)このように、日本でもこの2030アジェンダにしたがって様々な取り組みがなされるようになっています。私は結構早い取り組みが多かったので補助金とか行政の援助とかがほとんどないまま突っ走りましたが、これから取り組む人はとてもチャンスです。ぜひエコライフに取り組んでほしいと思います。
生きがいとしてのエコライフ
エコライフの考え方
一言にエコライフといってもいろいろな種類や方法があります。それなりの投資が必要だったり、体一つでできるものもあります。エコライフに共通する考え方は、地球環境に負荷をかけずに自分や家族、そして子孫に受け継いで私たちが地球に生き続けられるようにすることです。そして継続できるようにするには、エコライフをまず楽しむことです。投資にしろ体を動かすにしろ無理は禁物です。趣味に取り入れるのも構わないし、ブログ運営などでエコグッズを紹介するなんて言うのもいいと思います。とにかく生きがいのあるエコライフが送れるようこのブログを通じていろいろ提案できたらいいと思っています。ぜひ参考にしてください。
エントロピー(地球環境への負荷)の存在
おそらくこれからこの言葉がクローズアップされていくと思います。これは私が大学時代、外書購読の工藤先生から最初の講義で受けたもので、すでに40年以上前のことです。当時は何のことかわからず過ぎてしまいましたが、今こうしてエコライフに挑戦しているとよくその意味が分かります。エントロピーは熱力学の指標で高温から低温への不可逆性(低い温度になったものが高い温度に自ら戻ることはないという性質。)を数値化したものです。そして温度変化が均衡するまでは手を加えない限り一般的に増大していくことからこのことを、「エントロピー増大の原理」あるいは「エントロピー増大の原則」と呼んでいます。これを環境科学ではエントロピーは秩序ある状態を手を加えず放置すると必ず増えていくものとして捉え、個々の生態系あるいは地球全体の生命系に混沌とした影響を及ぼす危険があるものと考えるようになっています。少し概念的のような気がしますが、言い換えると「地球環境への負荷」と呼べるのではないでしょうか。
私の直感的な感覚で説明すると、地球環境は下水のシステムになるかと思います。地球には何階層ものフィルターやシールドがあって宇宙からのエントロピーの大量侵入を防ぎながら地表からのエントロピーを宇宙に輩出して地球環境を守っています。これは下水でいうと浄化槽に当たると思います。そして個々の生態系が出すエントロピーがトイレ、風呂場、台所の汚水、さらには一軒ごとの汚水です。それが家庭の下水管、小下水道、大下水道を通り浄化槽につながってきれいになった水を大地に戻して出されたエントロピーを低下させている訳です。下水管や下水道は地球でいうと川や海、大気に置き換えられるでしょう。最初はきれいな下水管や下水道も手を加えない限り汚れていきます。これがエントロピーの増大です。したがって、下水管は詰まらないように掃除が必要だし、下水道管は場合によって交換などのメンテナンスが必要です。一方で浄化槽は一度壊れると致命的です。完全復旧まで全家庭でトイレも風呂も台所も使えません。地球には素晴らしい生命系あるいは生態系の浄化システムがあります。とりわけ浄化槽に当たる生命系の浄化システムが地球規模で破壊されると、生物は宇宙からのエントロピーと排出すべき地球内部からのエントロピーの両方から攻撃にさらされてしまいます。
エントロピーについては様々な考え方や思いがいろいろな科学者や哲学者、宗教家、社会運動家にはあると思います。いつかこのことについても考察していきたいと思います。
また、エコライフのシステムや商品を説明するときの指標としてこのエントロピーを使用したいと思います。
エントロピーは重要な課題だな。…
一歩大きい見地に立ったエコライフの実現
エントロピーの考え方は少し難しいですが、このエントロピーを個人レベル、あるいは家族レベル、少し広げて地区レベルで減らせればいいのではないかと思います。これがエコライフの中心課題です。したがって経済的に有利だからといういうだけでの取り組みはエコライフの実現ではないのです。例えば夜間電力が有利だからオール電化にしようと考えるだけではだめなのです。(もっとも今では夜間電力も安いとはいえませんが。)夜間電力の利用はピークシフトの一部で、節電して供給過多による停電で起きるエントロピーを減らそうと考えなくてはなりません。その家ごとの条件でやるべきことが違ってくるのです。洗濯機、乾燥機、食洗器といった消費電力の高いものはできるだけ夜間稼働する、太陽光発電があればエコキュートは昼間充電し、できるだけ温度を逃がさないまま夜間使うといった工夫です。これならエコキュートが蓄電池代わりにもなります。こういう少し小難しい行動ができてこそ自分が満足できるエコライフシステムを構築できるのです。
ちなみに私が電気自動車、V2H、太陽光発電、蓄電池を連携させてシステムを構築した際、まだそのようなシステム自体あまり考えられていなかったうえ、すべて違うメーカーで施工業者も連携するのに苦労しました。幸いなことにパナソニックホームズさんの対応が丁寧で、施工業者との連絡や対応を最後まで責任もってやってくれたおかげで、タイマーなどを利用してシステム構築できました。その半年の間、毎日私自身が系統を手動で切り替えていました。システム構築し正常に機能した時はとても爽快で痛快な気分になりました。まさにこれこそがエコライフと考える次第です。このことは具体的には別記事でご紹介します。
皆さん私とエコライフに挑戦しましょう。